情報処理安全確保支援士合格を目指すブログ

2024年度に情報処理安全確保支援士に合格したいです。Microsoft Azure関連についても投稿します。

TLSの暗号スイート (午前II R3秋 問17より)

<前提知識>

TLSとは・・・セキュリティプロトコルで、以下3つの役割を持つ。

・暗号化:第三者から転送されるデータを隠す

・認証:情報を交換する当事者が、それぞれ自称している本人であることを保証

・完全性:データが偽造または改善されていないことを確認

https://www.cloudflare.com/ja-jp/learning/ssl/transport-layer-security-tls/

 

<問題>

R3秋 問17

TLS1.3の暗号スイートに関する説明のうち,適切なものはどれか。

ア TLS1.2で規定されている共通鍵暗号AES-CBCを必須の暗号アルゴリズムとして継続利用できるようにしている。

Wi-Fiアライアンスにおいて規格化されている。

ウ サーバとクライアントのそれぞれがお互いに別の暗号アルゴリズムを選択できる。

エ 認証暗号アルゴリズムとハッシュアルゴリズムの組みで構成されている。

 

正解:エ

 

<調べた内容>

ア AES-CBCはTLS1.3で廃止された。TLS1.3では、Triple DES、DSA、RC4MD5SHA-1、SHA-224、認証暗号(AEAD: Authenticated Encryption with Associated Data)でない CBC モードを削除。

https://www.ipa.go.jp/security/crypto/guideline/gmcbt80000005ufv-att/ipa-cryptrec-gl-3001-3.0.1.pdf

 

イ IETFによって規格化されている。

https://eset-info.canon-its.jp/malware_info/term/detail/00037.html

 

ウ 別にはできない。実際の TLS 通信においては、サーバとクライアント間での事前通信(ハンドシェイク)時に、 両者の合意により一つの暗号スイート(TLS1.3 の場合は「暗号スイート」の他、「鍵交換」と「署 名」も含めて)を選択する。

https://www.ipa.go.jp/security/crypto/guideline/gmcbt80000005ufv-att/ipa-cryptrec-gl-3001-3.0.1.pdf